

久々に本に関する記事を書きました。
Hikinoブログは、書評から始まったブログです。懐かしいですね。
今回、書評記事を書こうと思った理由はこれです。
https://twitter.com/manabubannai/status/1285193916262699009
みなさん知ってるマナブさんです。
マナブさんのYouTubeは、勉強になるのでよく見ているのですが、その中で面白い企画を発表されました。
・読書の習慣をつける
・課題図書5冊どれか読む
・2週間以内にマナブさんにDM
・後日マナブさんのYouTubeで解説
なかなか面白い企画ですよね。
実際、何人参加するかも分からないですし、紹介されるかも分かりません。
それでも、やってみる価値はありますよね。
そこで、ぼくが選んだ本がこちらです。
課題図書じゃないんかい!!とツッコミが入りそうですが…
こちらの本で課題を提出しようと思います。
新しい文章力の教室とは

本書は、コミックナタリー初代編集長の、唐木元氏により執筆されました。
本書の流れはこうです。
①文章を書く前の準備
②文章を読み直す
③読者が読む上で負担のない文章にする
④丁寧な文章に仕上げる
⑤読んでもらうために細かい工夫をする
①〜⑤の手順で、ナタリー式のトレーニングを学んでいきます。
その中でも、ぼくは①が一番大切だと思っています。
書き始める前にまず「テーマ」を決める。そののち、「テーマ」のために「何を「どれから」「どれくらい」話すか決める。それから書き始めるのが、ロジカルな文章を書くために間違いない方法です。
引用:新しい文章力の教室 P 21
当たり前といえば当たり前ですが、できない人が多いです。
文章を書くとなると、見切り発車の人が多いです。
上手に文章を書ける人ほど、事前の準備を丁寧にしています。
書くことが苦手な人は、事前準備に力を入れましょうね。
書く前の準備で、文章の全てが決まると思ってください。
これは文章を書くことに限らず、日々の生活にも当てはまります。
例えば、
あなたは落ち着いたカフェを探しています。
行き当たりばったりでいく場合もありますが、ほとんどは事前に調べて行きますよね。
また、カフェを決めたら、Google マップなどで現地の場所を特定してから行きませんか。
カフェを決めても、場所が分からなければカフェに行けませんよね。
普段の生活ではできるのに、文章を書くとなると急にできなくなる人間は不思議です。
意識の違いでしょうが、普段の生活と文章を書くことは割と似てますよ。
完読される文章がいい文章

本書は、一貫して「完読される文章がいい文章」として書かれています。
文章がうまくなっていく過程というのは、読み直しの連続の中に宿っています。勢いだけでボンヤリ書いた文章を読み直してみると、粗さやほころびに気付く、そして直す。
それは学びとなり、次に書くときは同じ問題を繰り返さなくなっていきます。そのころには新しい問題点に気付けるようになっているでしょう。そして文章はどんどん磨かれていきます。
ひとつ気を付けてほしいのは、文章を磨く行為に限りはないということ。限られた時間の中で、どこをどこまで磨けば読み手を完読まで連れていけるのか。
引用:新しい文章力の教室 P 53
ほとんどの人は、文章の書き方を一度は学んでいるはず。
しかし、書いてみると読みにくい文章に仕上がる。
なぜでしょうか。
それは、一度の学びで、できた気になっているからです。
1回学んで完読される文章が書けるようになるなら、人間苦労しないですよ。
甘いです。
学んだことは、磨いていきましょう。
「復習」ともいいます。
文章を書くことにフォーカスすると、
・句読点のチェック
・助詞・助動詞の使い方
・主語・述語の関係チェック
・etc…
あげるとキリがないですね。
もっともっとやることはありますよ。
これらを一発でできる人は天才です。
しかし、普通の人は難しいです。
コツコツ磨いていきましょう。
修正したら必ず冒頭から読み返す

ぼくが最も共感したのは、次の内容です。
助詞ひとつでも直した文章は、必ず冒頭から読み直して推敲してください。…読者は基本的に文頭から読み始めるもの。どう受け取られるかを考えるには、常に読者の目線をシュミレートして過去のメモリを消し、初読のつもりで初っぱなから読み直してください。
引用:新しい文章力の教室 P85
すごく当たり前のことですよね。
小学生の頃に習うことが本書には記載されています。
できない人・やってない人が多いからではないかと考えられます。
修正箇所の少し前から読み直す人はいても、最初から読み直す人は少なそうです。
ぼくも、本書を読むまでは最初から読み直すことは絶対にしませんでした。
しかし、読者は冒頭から読むと考えたとき、自分も冒頭から読み直そうと思いました。
主役は自分ではありません。「読者」です。
読者目線を考えると、当たり前のことですよね。
無理やりかもしれませんが、ビジネスにおいて「初心に返る」と似てる気がします。
何事も立ち止まったら、初心に戻ることです。
文章であれば修正をしたとき、ビジネスであれば行き詰まったときです。
指示語は読者を困惑させる

簡単に読みやすい文章になるテクニックを紹介します。
意識するだけで、文章が格段に変わりますよ。
指示語は便利です。
「これ、あれ、それ」などです。
しかし、乱用しすぎると読者は困惑しますよね。
この文章は何を伝えたいのかってなるのも事実。
ナタリーの文章を例に挙げてみます。
ナタリーは当初3ヶ月で開発してサービスを開始するはずだったが、メンバーの意見でさまざまな意見を盛り込んでいくうちに、それが遅れてしまった。結局、それが開始したのは1年後だった。
引用:新しい文章力の教室 P 143
ナタリーは当初3ヶ月で開発してサービスを開始するはずだったが、メンバーの意見でさまざまな意見を盛り込んでいくうちに、開発が遅れてしまった。結局、サービスが開始したのは1年後だった。
引用:新しい文章力の教室 P 143
「それ」を具体的に示すだけで、読みやすい文章になりました。
文章を書くときから指示語を多く使う人は、日常会話も指示語が多いように思えます。
日常会話で指示語が多いと、会話が成立しませんよね。
なんなら少しイライラします。笑
日常会話で指示語をいきなり減らすことは難しいです。
であれば、文章執筆の際から減らしてみませんか。
「こそあど言葉」を減らして、「具体的な言葉」を使うように習慣化してみましょう。
まとめ:文章は最初が大切

読者目線の素晴らしいツイートを見つけました。
https://twitter.com/manabubannai/status/1283257106724864000
最初が面白くなかったら、記事は読まれません、本はそっと閉じられるでしょう。
最初に全てを注ぐ気持ちで、文章は書くといいですよ。
そのためのトレーニングとして、ナタリー式トレーニングを実践しましょう。

追記(2020年7月26日)
https://twitter.com/manabubannai/status/1287224958981038080
マナブさんに届いていました。
しっかりみてくれているのだなと思い、嬉しいです。
これからもコツコツ積み上げます。