本記事では、組織づくりや人材育成について紹介をします。
現代、企業の一番の資産は”人材”といわれている時代です。
・新卒の育成
・リーダー候補の育成
・将来の幹部候補の育成 etc.
人材育成は奥が深く、正解はありません。
また、終身雇用という概念が崩れつつあり、転職が当たり前という時代でもあります。
このような時代でもありますから、なおさら”人材”とは企業の資産になるのです。
では、いかに企業は優秀な人材を育てていくのか!?
本記事が、人材育成強化のきっかけになればと思います。
本記事で人材育成を語る上で欠かせないのが下記書籍になります。
栗山英樹著による”栗山ノート”です。
本書は、『論語』『韓非子』『四書五経』などの古典にある言葉と現代を結び付けて”組織づくり・人としての生き方”などが解説してあります。
栗谷氏が大谷翔平選手をどのように育て、メジャーリーグの舞台にたたせたのか。
この育成方法は、プロ野球の世界だけではなく、ぼくたち一般の企業にも通ずるものがたくさんあります。
「人を育てる」すべての人に読んで頂きたい一冊でもあります。
2つの育成ポイント
まずは2つの育成ポイントから解説をしていきます。
- 常識にとらわれるな
- ためらうな
1.常識にとらわれるな
栗山氏の采配は、「奇策」と度々メディアでとりあげられることが多いです。
中には、批判するメディアもあります。
しかし、栗山氏の采配は日々ぼくたちの想像できない方へと進んでいきます。
采配がはまる時もあれば、失敗する時もあります。
「1年間で自分の思い通りになった采配は数試合だけ」
と栗山氏は述べています。
なぜ数試合しか思い通りにならないのに、変わった采配をするのでしょうか。
「常識を疑えば、新しいものが生まれる」という信念に基づいて采配をしているとのことです。
つまり
一つ一つの采配に”非現実的”といフィルターをかけないことです。
”非現実的”が”現実的”になったとき、プロ野球はもっと面白くなるという考え方です。
では、社会ではどうでしょうか。
日本にはOJTという教育システムが根付いています。
型にはまった教育システムは、今日の学生や社会人には窮屈に感じることが多いでしょう。
数字という結果で、その教育方法は素晴らしいとされているかもしれません。しかし、ぼくたちは人間です。数字では計ることが出来ないポテンシャルをたくさんもっています。
そのポテンシャルを教える側の人間が潰してもいいのでしょうか。
大企業になればなるほど、昔ながらの教育本心は根付いています。教育改革は難しいかもしれません。
しかし、北海道日本ハムファイターズという日本を代表する球団で常識外れの改革が行われています。
初めは、批判の嵐かもしれません。
栗山氏もメディアやチーム内スタッフからたくさんの批判をうけています。
ですが、現在はどうでしょうか。
「監督の好きにやってください。何をやっても、もう驚きませんから」
となっています。
自分の信念を曲げず、継続すれば周りも認めてくれます。
今、教育する側に求められているのは既存の概念にとらわれない人です。
あなたの新しい教育方法は、会社に反対されるかもしれません。ですが、続けて下さい。
優秀な”人材”の育成は、あなたの新しい教育方法が今後のカギになっていきます。
2.ためらうな
栗山氏は自らの采配にためらいがありません。
その時、その瞬間がベストな采配だと思っています。
なぜなら、一つ一つの采配に根拠が存在するからです。
その采配が失敗した場合、「明日はこうしよう」と改善点を整理しましょう。
「ああすればよかった」、「こうすればうまくいったのに」という思考ではなく「次はこうしよう」という思考であれば、エネルギーを失うことなく翌日の試合に臨めます。
栗山氏の采配にためらいがないのは、このマインドがあるからです。
では、社会ではどうでしょうか。
教育者にためらいは厳禁です。
「失敗したらどうしよう」などのネガティブマインドは、周囲にも影響を及ぼします。
根拠を明確にしたうえで、失敗をしましょう。そして改善点を整理して次に活かすことが出来れば、更に素晴らしい人材育成が出来ると思いませんか?
「これを部下に新人に言ってもいいのか」とためらっていても、良い教育や指導は出来ないですよね。
根拠を明確にして、指導をしなければなりません。
それが教育をする側の責任でもあります。
やるか、やらないか
あなたは自分の育成や指導法に力の限りを尽くしていますか?
「育成や指導にあたり、自分は何が出来るだろう?」と考えていますか?
確かに、地球規模でみるとあなたはちっぽけな存在に過ぎません。
しかし、部下からすればあなたはたった一人の上司であり、あなたの指導一つで羽ばたける人材でもあります。
部下や新人にかっこつける前に、あなた自身が行動で示してください。
栗山氏は
「自分が野球を変えてやる。絶対に変えてやる」という信念で野球に取り組んでいます。
その姿勢はチームだけなく、ファンにも伝わります。
自然と栗山氏には人が集まってきますよね。
部下はあなたの働く姿勢や言動を常にみていると思ってください。
いくら素晴らしい指導が出来ても、仕事の向き合い方や態度が雑だと部下はついてきてくれません。
優れた指導者は
「出来るか、出来ないか」ではなく「やるか、やらないか」で決まります。
最後に
学ぶことをやめたら人の成長はそこで終わります。
教える側の人たちが学ぶことをやめたら、優秀な人材の育成は不可能になります。
みなさんは日々学んでください。
その中で、本というのは最高のツールです。
コスパは素晴らしいですし、たくさんの価値や情報提供してくれます。
本記事が少しでも皆さんの力になれたのなら幸いです。
ありがとうございました。